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ニジイロクワガタの標本 [標本]

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2001年から2009年まで少し『虫』にはまっていました。
結局、子育てが忙しくなって手が回らず、あっという間に数が減り、
一旦おあずけとなりました。

こちらはオーストラリア産、ヒカリモノ代表、ニジイロクワガタです。

まるで金属のような光沢感で、メタルグリーンからメタルレッドの輝きを放ちます。
メスもオス同様のカラーリングです。

こんな不恰好なクワガタを自分が飼育するようなことはないだろうと
ずっと思っていたのですが、
気が付いたら、がんばって育てていました。

クワガタと思わなければ、これはこれでかっこいい虫なんだと思います。
死んでからもほとんど色あせることなく、
金属のように輝き続けます。

58㎜位を超えると、反り返った太い大あごと大きな胸部を持つ
ベストプロポーションになる気がします。
菌糸ビンを使えば比較的簡単に大きいものが育ちます。
目標70㎜でしたが、62㎜がベストで、大幅に及びませんでした。

小型のものは成虫でもそれほど値段は高くないので、
次の世代で大きいものを出すつもりでチャレンジしてみてもいいかと思います。

ペアリングには最低、オス一匹とメス二匹を用意したいところです。

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とても気に入っていて、100匹を目指して飼育していたのですが...

現地の気候通り、からっとした暑さを好むのですが、
例えば成虫の成熟期が冬に重なることが多く、
1月に28度に保てるか、なんて問題があったり、
無理矢理温度を上げようと直射日光に当てすぎて、死なせてしまったりしました。

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またいつか再チャレンジしたいクワガタです。
なにせ裏側までメタリックなんです。

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ツシマヒラタクワガタの標本 [標本]

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2001年から2009年まで少し『虫』にはまっていました。
結局、子育てが忙しくなって手が回らず、あっという間に数が減り、
一旦おあずけとなりました。

ヒラタクワガタはその名の通り、平たいクワガタで、
見た目は黒いカウンタックのようでもありますが、
あまり高級なイメージはありません。

コクワガタが採れるような所であれば、
居るはずなのですが、
なかなか出くわすことは出来ませんし、
見つけてもその平たい体を活かして、木の洞(うろ)などに
素早くバックして逃げ込みます。

そして大きくなる素質があるにもかかわらず、
天然の採集物は、なかなか大きさに期待することはできません。

だからなのか分かりませんが、
あまり「ヒラタ」系のクワガタには縁がありませんでした。

それでもツシマヒラタクワガタやサキシマヒラタクワガタなどの大型国産ヒラタに関しては、
ちょっとだけ飼育する機会がありました。

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画像のツシマヒラタは弟が幼虫を購入して育てたものです。
菌糸ではなく、昆虫マット(のちょっといいやつ)で十分大きく育ちました。81mmくらいです。
このクワガタはアゴがまっすぐ前ナラエでのび、
ヒラタクワガタの割りに平たくないという、ちょっとヒラタ界のひねくれものです。

国産では最長のクワガタですが、それなりに人気があるのかどうか?
ブリーダーの間で「オレ、大きいの飼ってるよ」なんて自慢話も聞いたことないような。
しかしながら、安く手に入る良心的なクワガタです。

そう言えば、サキシマヒラタの標本ってどこ行ったんだろう?








ノコギリクワガタの標本 [標本]

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2001年から2009年まで少し『虫』にはまっていました。
結局、子育てが忙しくなって手が回らず、あっという間に数が減り、
一旦おあずけとなりました。

実際に国内で採集できるクワガタの中で人気があるのは、
ノコギリクワガタとミヤマクワガタでしょう。

それでもミヤマなんていうのはそうそう採れなくて、
ノコギリクワガタでも大喜びです。

クワガタムシのオスは体の大きさにより、
特に頭部、大アゴの形状が異なります。

このノコギリクワガタも、小型のオスは大アゴが直線のノコギリ形状をしていますが、
大型のものは上下に大きく湾曲し、その角のような形状から「水牛」とも呼ばれています。

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この画像を見ていただけば、「水牛」という名称も納得かと思います。
これだけグニャリと曲がっているのに、65mmあります。
これがまっすぐに伸びたら、どのくらいの大きさになるのでしょう。

福井県で採れた個体です。
ライブ標本と呼ばれる、生きているような状態に固定した標本にしています。
本当はこの針たちを外せるようにベースに虫本体を固定しないといけないんですが...

それにしても近年、あまり採れなくなってきました。

この種は夏になるとホームセンターでも出回るのですが、
入荷すぐに行くと結構大きいものを買うことが出来ます。

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上の画像は購入したものですが、60mmを超えています。
そうとう大量に売られていますが、これは天然採集モノなのでしょうか。
そうだとしたら、最近採れなくなった理由は採集圧なのかもしれません。
採集はほどほどにしましょう。








ミヤマクワガタの標本 [標本]

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2001年から2009年まで少し『虫』にはまっていました。
結局、子育てが忙しくなって手が回らず、あっという間に数が減り、
一旦おあずけとなりました。

実際に国内で採集できるクワガタの中で人気があるのは、
ノコギリクワガタとミヤマクワガタでしょう。
そして個人的には、国産選手の中において、これが一番好きなのです。

大型個体になればなるほど不釣合いに巨大化する頭部と
張り出してくる後頭部のエアロウィングのような部分、
そして鹿の角のような大アゴ。
どのような環境に適応し、何に必要なために、
このような形状になったのかすら想像がつきません。

強そうな外見とは裏腹に成虫は短命で、秋口にはみな死んでしまいます。

なんだかミステリアスで、宇宙生物っぽい感じすらするクワガタです。

画像は福井県大野市で採れた個体です。
ミヤマ=深山で、山奥、比較的、夏でも涼しいところに住んでいます。

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方眼紙の上に乗せると分かりますが、70mmを超えた、ご自慢の大きな個体です。
が、しかし、これも残念ながら、飼育中にフセツ(足の先)を失いました。

なかなかブリーディングも難しく、我が家では産卵されたことすらありません。

ちなみに同属のヨーロッパミヤマが大きくてまたかっこいい。

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↑フィギュアですけど、ヨーロッパミヤマはこれです。





オオクワガタの標本 [標本]

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国産のオオクワガタ、75mmです。

2001年から2009年まで少し『虫』にはまっていました。
結局、子育てが忙しくなって手が回らず、あっという間に数が減り、
一旦おあずけとなりました。

子供の頃、昆虫展でみた海外の昆虫たちがかなり自由に輸入されるようになり、
自分の手元で飼育できてしまうという、
すごい時代になりました。

大きくて派手な輸入車ががんがん入ってくるわけです。
で、いろいろ手を出してみるけれども、
ふと、ずっとそこにあった国産車のすばらしさに気が付いたりします。

そんな国産車がオオクワガタです。
オオクワガタの幼虫は冬に休眠させず、保温して飼育すると1年で成虫になります。
成虫、最初の年の夏はひたすらながめて楽しみ、
冬眠明けの翌夏にペアリング、
さらにもう一冬越えたりして、やがては晩期を迎えることになりますが、
こんな長生きなクワガタ、他にいないような気がします。

最後は足の先が取れてボロボロになっていくので、
キレイな標本が欲しい方は、人工的に息の根を止めたりするのですが、
虫と言えども、数年一緒に暮らすとなかなかそんなこともできないので、
足の欠けた標本しか残らないわけです。

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そのおじいちゃんとおばあちゃん。
2001年、ホームセンターで購入した2ペアのうちの1ペア。
ムシキングによる昆虫ブームが来る前だったので、秋口の見切りで980円でした。
この68mmのオスの子供たちは58~65mmほどしかありませんでしたが、
菌糸ビン飼育により、孫の代で75mmが出たわけです。

オオクワガタを飼育しているとどうしてもサイズの大きいものを作りたいという思いに偏りがちですが、
この意外と長生きの昆虫の暮らしを、ぼんやりとながめて楽しむのもいいかと思うのです。

親虫の生きている間に成虫になった子と対面できるという、
ちょっと長寿な国産クワガタです。



手の骨 [標本]

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私の手のレントゲン写真です。
重く持ちづらい荷物を幾度も運ぶ機会があり、
それから一月以上経っても指の第一関節の痛みが治まらないので、
しぶしぶ整形外科に行きました。

一昨年にも右手のレントゲンを撮る機会があったのですが、
その時は、自分のカメラに収めたい衝動にかられながらも、
「写真撮ってもいいですか?」の一言が、口に出せなかったシャイな中年です。

今回は幸か不幸か左右両手揃ってレントゲンを撮りましたので、
前回言い出せなかった一言を、ずうずうしくも口にして
しっかりと画像保存しました。

果たして整形外科の先生は、自分のレントゲン写真を個人的に欲しいという患者に
今まで会ったことがあるのだろうか。(意外と居たりして)

きっと変なヤツと思われたでしょうが、
本人は、何気に満足しています。

ま、骨に限らず、物の形、そのデザインには興味が尽きないのですが、
特に自然の生物のデザインと言うのは、
機能美を追求したインダストリアルデザインの究極の形とも言えます。
しかもデザイナーが誰とも言えないところが神秘的です。

その神秘的なデザインの基本フレーム(骨組み)になっているのが骨なのですが、
これもやはり機能を追及して生まれたデザインとなっています。

魚類から哺乳類まで共通の基本システムで作られているのが
骨を見ると良く分かります。

あまり骨、骨言うと、骨だけに対して異常に愛情を持っている人なのかと
思われても困りますので、このくらいにしておきます。
(思われてもいいか。別に)

さいわい、骨には異常なしとのことで、
そのうち(いつまでかかるのか良く分かりませんが)直るだろうと言うことです。

シーラカンスの標本(名古屋市科学館) [標本]

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名古屋市科学館の特別展オーシャン(海はモンスターでいっぱい)に行きました。
有名なところではモササウルス、ウミサソリ、
ダンクルオステウスの化石や複製レプリカが展示されています。

ですが、私が見たかったのは現生シーラカンス(ラティメリア)のプラスティネーション標本。
東京工業大学所有、タンザニア産の本物です。
ホンモノのシーラカンスです。
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反対側をみるとずいぶんとカッティングされて解剖されてしまっています。
気持ちの悪いくらいに大きな卵が見えます。
これほどまでに大きいのは卵胎生ゆえかもしれません。

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最後にウロコ、体表のアップです。
アクリル越しでしたので、もちろん触れることはできませんでしたが、
印象的には硬そうでした。

沼津まで行かずともシーラカンス標本を見ることができたのは、
非常にラッキーでした。
今回の展示は、シーラカンスがいることをもっと前面に打ち出したほうが
個人的には良かったのではないかと思うのですが、
世間一般的にはそんなには人気がないのでしょうか?

そう言えば家族も友人もそれほど喜ばなかったなぁ...私だけ?


時すでに遅しですが、
先ほど特別展のHPから割引券がプリントアウトできることに気がつきました。
100円引きになるようです。(→ここ

残念ながら6月10日で終了ですので、
迷っていらっしゃる方はお急ぎを。
個人的には半径100km圏内のシーラカンスマニア(←そんなものはいない!?)は迷う必要なし!!








豊橋自然史博物館に行った話1 おもしろサメ博 [標本]

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今月11日までですが、おもしろサメ博です。
内容がおもしろいかどうかはさておき、
個人的に様々なサメの標本が見られたことは、良かった。

貴重なモノかと思うのですが、
それを上から吊り下げちゃって展示というところもいいですねぇ。
自分の部屋の天上から、飛行機やプテラノドンをぶら下げるのは
男なら誰でも持つ夢です。(...そうでもないかぁ...)
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まあおもしろかった、と言ってもいいでしょう。

『サメが好き』もしくは『標本が好き』という方で、
自然史博物館から60km圏内に住んでいらっしゃる方は
ぜひ行きましょう。
そのくらいのおすすめ度かな?

入場券1枚につき、「サメの歯の化石釣り」が1回出来、
捕った化石をもらって帰れます。
(先着10,000人限定で、8月20日時点ではまだ大丈夫でした。)

ただし、最初にも書きました通り、
来週の日曜日にはフィナーレを迎えてしまうんです。

でも、この博物館、常設展も結構見ごたえがあるんですよ。


トカゲの標本を作る話 3 [標本]

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3回ポリデント浸けと肉取りを繰り返した後、
脊柱(せきちゅう)に生き物のボディラインらしくカーブをつけた虫ピンを
頭を落とした部分から差し込みました。

脊柱の中心にはちょうどいい穴が開いているようです。
バラバラにならないよう、補強のために針金などを通すのですが、
長さが足りず、腰まで届いていません。

なぜ反対側からも通して補強しなかったのかは
自分でも分かりません。
面倒くさかったのか、眠たかったのか。

あとは昆虫の展足と同じ要領で虫ピンを使って
形を作っていきます。
虫ピンは、けちらずにたくさん使うこと、
そして、生きている時を想像しながら
ポーズを決めていくと良いかと思います。

今回気が付いた点はたくさんありますが、
特に私達男性の多くは死体を扱うことが少なく、
それに対しての免疫がないのではないかということ。

普段料理をする人であれば、
まな板の上でいろいろな死体を扱っています。
...これ書き方悪いなぁ。苦情来そう(汗)

牛肉も豚肉も、鶏肉も死体です。
鶏肉は骨付きを扱うことも多いでしょう。
魚なんて、死体丸ごとなんてことも当たり前です。

そういう面ではいつも当たり前のように、
何も言わず料理を作ってくれている嫁さんに
感謝しなければいけません。
また、私達の毎日の食卓が、当たり前のように食べる3食が、
たくさんの動物の死の上になりたっていることも
忘れてはいけないと思いました。

******************

上の子にこの展足した状態で見せてやりました。
途中経過は私と嫁さんしか見ていません。

「ほれ」
「うわ、すごっ。どうするの、これ?博物館にあげるの?」
「は?」  あんたが欲しかったんじゃなかったけ?
「じゃぁ、頭だけちょうだい。」
「.....」

まあ、そんなもんか。少しは、私の苦労を、努力を認めて欲しい...
何のために苦労したのか。
確かに骨格標本なんて、2年生の女の子はいらんか。
えっ、剥製のほうが、欲しかったの?
でも、今、頭だけ欲しいって言ったけど、それどうするの?

それでも、それなりに勉強になったのかなぁ。
すっかり骨になってしまうとキレイなものだなぁ。
骨に対して、いつもより興味も湧いてきたかな。

そして手や道具にこびりついた肉片の臭いも簡単に落としてしまう
中性洗剤の洗浄力にも驚いたことを、
ここに書き添えておきます。


で、これっていつまで干しておけばいい?

トカゲの標本を作る話 2 [標本]

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とりあえず、ポリデントを手に入れました。
パーシャルデントとか、タフデントとか類似商品がありますが、
ポリデントが一番お値段が高いようです。
それだけ、効果が高いのでしょうか。

安い銘柄を買って、効果が得られず再度買い直し、
でも使用してみたら、どっちでも変わらなかったなんてことも、
私に限っては、あり得ます。ありそうです。
そういう訳で、一番高いのに決めました。

あとから調べてみると店頭によってかなり価格の差が大きいようですが、
48錠入りであれば、間違いなく1000円以内で手に入ります。
もう2~30年すれば、本来の使用方法で、お世話になるかもしれませんが、
できるだけ、先延ばししたいのが本音です。
とりあえず、良くハミガキしておこう。

さてそしてようやく実際の作業に入るわけですが、
ちょっと詳細を書くのをためらうような作業でした。

ここから先に進む方は少し、覚悟をして下さい。
できるだけ、さわやかに書く努力をしますが、
私は作業中に、ふと我に帰り、何をしているのか分からなくなりました。
多少変人気取り、凡人ではないつもりでしたが、皆さんと同じく、
ごく普通の人間だったことに気付かされました。

****************

とりあえず、用意したのはマスクとメガネ
(ひょっとして、肉片が飛んで顔につくのを避けるため)
ピンセット2本と、毛抜き、カッターナイフ
机の上にビニールを2枚
その左はしに肉片を入れるビニール袋をテープで留め、
その袋の中にウェットティッシュ
(ピンセットにこびりついた肉片をねたくり付けるため)
ゴム手袋
ポリデントとその水溶液を入れるためのプラスチックのビン。
そして、風が抜け、臭いがこもらないよう窓を開けて、換気扇を回しました。

****************

当然のように煮ようと思っていたのですが、
小さいものは特に、煮ると骨がパーツごとにバラバラになり、
とても難解なパズルになってしまうので、
煮てはいけないそうです。

危ないところでした。ありがとう、ゲッチョ先生!

まず、お腹の中のモノを取り出さなくてはいけないので、
カッターでお腹をタテにカットして、いろいろ取り出しました。
腹側にもウロコがあり、忍者の鎖帷子(くさりかたびら)のようで、なかなか切れませんでした。
(後で思えば、ハサミのほうが良かったかもしれません。)
この時、胸骨の存在に気付かず、大きく破損してしまいました。
もっと胸骨は丈夫なものを想像していました。

そして、どれがどの器官なのか、どこからどこまでが1つの器官なのかも
分からず、とにかくピンセット2本を使って、
鳥のレバーみたいなものを引っ張り出しました。
臭いの元はこのあたりの臓器ですので、ちぎったそばから
用意しておいた袋に閉じ込めて行きました。

次は皮を剥ぐのですが、トカゲの皮は思った以上に薄く、
乾のりのような感じで、ビリビリと裂けました。
乾のりのような感じですが、間違っても口に入れる気にはなりませんでした。(当たり前か...)
何とか、頭部と足首から先を残して皮を剥ぐことができました。
足首から先をとりあえず残したのは、指の骨がバラバラになりそうで怖かったからです。

そしてそして、とにかく骨がばらばらにならない程度に、取れる肉は取り除きました。
アバラ骨がししゃものアバラのように細く、驚きました。
この状態では、骨にくっついて取れなかった肉が
全体的に残っています。
むしろ骨がきれいに出ている部分などないくらいで、
背骨は完全に筋肉に覆われたままで、
背側のゴツゴツした部分は全く見えませんでした。

解体初心者の為、どのくらい筋肉やスジを取っても
骨がバラバラにならないかが分からず、手探り状態です。
ひとまず、取れない肉はポリデントの力を借ります。

しばらくポリデントの水溶液に浸しておきます。
この作業も骨がバラバラにならない程度ということになりますが、
丸1日つけ置きしておいても、大丈夫、どのパーツも繋がったままでした。
そしてまた、取れそうな肉を取り除きます。

結局3日、ポリデント漬けを3回繰り返して、
もうこれ以上は無理だろうという感じに肉を落とせました。
多少残った肉片は乾燥すれば、目立たなくなってしまうということです。

ポリデントの効果は、どれほどのものなのか、比較対照がないので、
正直なところ良く分かりませんでしたが、
結局キレイにとれたのですから、あるんでしょうねぇ。

失敗した点は、胸骨部分が破損し相当ゆがんでしまったこと、
右前脚が折れてしまっていること。
頭蓋骨が思ったよりも弱く、何箇所かカッターで切り離してしまった部分があること。

うまくいった点は、指を一本も欠損しなかったこと。
結構思いっきり、手袋を脱がせるように皮を剥がしましたが、
ポリデントのお陰か、うまく行きました。

脳を取り出すために、首から切断しましたが、
ほとんど脳らしきものはありませんでした。
眼孔から内部を掃除した時に、一緒に取れたのかもしれません。
それとも、分からないくらい、小さい?

『骨の学校』によれば、骨取りに関しては、
小さい生き物は難しいそうです。
なるほど、なるほど。
だから、トカゲの骨格標本作りに関する記述が
ネット上には見当たらないのだと、ようやく分かりました。

初心者はむしろ、タヌキくらいから始めるのが良いそうです。
そんなもん、手に入らんわい。(笑)

画像は解体した頭部。
長さはわずかに1.5cmです。
よくみると細かい歯が上下にびっしりと並んでいます。
次回はついに、展足した骨格の画像を貼るので、
見たくない方は、ただちに非難して下さい。

気のせいか、このネタになってから、アクセスが減っています。

           気にしない。気にしない。

                           これでいいのだ。

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