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トカゲの標本を作る話 2 [標本]

tokagehead.JPG
とりあえず、ポリデントを手に入れました。
パーシャルデントとか、タフデントとか類似商品がありますが、
ポリデントが一番お値段が高いようです。
それだけ、効果が高いのでしょうか。

安い銘柄を買って、効果が得られず再度買い直し、
でも使用してみたら、どっちでも変わらなかったなんてことも、
私に限っては、あり得ます。ありそうです。
そういう訳で、一番高いのに決めました。

あとから調べてみると店頭によってかなり価格の差が大きいようですが、
48錠入りであれば、間違いなく1000円以内で手に入ります。
もう2~30年すれば、本来の使用方法で、お世話になるかもしれませんが、
できるだけ、先延ばししたいのが本音です。
とりあえず、良くハミガキしておこう。

さてそしてようやく実際の作業に入るわけですが、
ちょっと詳細を書くのをためらうような作業でした。

ここから先に進む方は少し、覚悟をして下さい。
できるだけ、さわやかに書く努力をしますが、
私は作業中に、ふと我に帰り、何をしているのか分からなくなりました。
多少変人気取り、凡人ではないつもりでしたが、皆さんと同じく、
ごく普通の人間だったことに気付かされました。

****************

とりあえず、用意したのはマスクとメガネ
(ひょっとして、肉片が飛んで顔につくのを避けるため)
ピンセット2本と、毛抜き、カッターナイフ
机の上にビニールを2枚
その左はしに肉片を入れるビニール袋をテープで留め、
その袋の中にウェットティッシュ
(ピンセットにこびりついた肉片をねたくり付けるため)
ゴム手袋
ポリデントとその水溶液を入れるためのプラスチックのビン。
そして、風が抜け、臭いがこもらないよう窓を開けて、換気扇を回しました。

****************

当然のように煮ようと思っていたのですが、
小さいものは特に、煮ると骨がパーツごとにバラバラになり、
とても難解なパズルになってしまうので、
煮てはいけないそうです。

危ないところでした。ありがとう、ゲッチョ先生!

まず、お腹の中のモノを取り出さなくてはいけないので、
カッターでお腹をタテにカットして、いろいろ取り出しました。
腹側にもウロコがあり、忍者の鎖帷子(くさりかたびら)のようで、なかなか切れませんでした。
(後で思えば、ハサミのほうが良かったかもしれません。)
この時、胸骨の存在に気付かず、大きく破損してしまいました。
もっと胸骨は丈夫なものを想像していました。

そして、どれがどの器官なのか、どこからどこまでが1つの器官なのかも
分からず、とにかくピンセット2本を使って、
鳥のレバーみたいなものを引っ張り出しました。
臭いの元はこのあたりの臓器ですので、ちぎったそばから
用意しておいた袋に閉じ込めて行きました。

次は皮を剥ぐのですが、トカゲの皮は思った以上に薄く、
乾のりのような感じで、ビリビリと裂けました。
乾のりのような感じですが、間違っても口に入れる気にはなりませんでした。(当たり前か...)
何とか、頭部と足首から先を残して皮を剥ぐことができました。
足首から先をとりあえず残したのは、指の骨がバラバラになりそうで怖かったからです。

そしてそして、とにかく骨がばらばらにならない程度に、取れる肉は取り除きました。
アバラ骨がししゃものアバラのように細く、驚きました。
この状態では、骨にくっついて取れなかった肉が
全体的に残っています。
むしろ骨がきれいに出ている部分などないくらいで、
背骨は完全に筋肉に覆われたままで、
背側のゴツゴツした部分は全く見えませんでした。

解体初心者の為、どのくらい筋肉やスジを取っても
骨がバラバラにならないかが分からず、手探り状態です。
ひとまず、取れない肉はポリデントの力を借ります。

しばらくポリデントの水溶液に浸しておきます。
この作業も骨がバラバラにならない程度ということになりますが、
丸1日つけ置きしておいても、大丈夫、どのパーツも繋がったままでした。
そしてまた、取れそうな肉を取り除きます。

結局3日、ポリデント漬けを3回繰り返して、
もうこれ以上は無理だろうという感じに肉を落とせました。
多少残った肉片は乾燥すれば、目立たなくなってしまうということです。

ポリデントの効果は、どれほどのものなのか、比較対照がないので、
正直なところ良く分かりませんでしたが、
結局キレイにとれたのですから、あるんでしょうねぇ。

失敗した点は、胸骨部分が破損し相当ゆがんでしまったこと、
右前脚が折れてしまっていること。
頭蓋骨が思ったよりも弱く、何箇所かカッターで切り離してしまった部分があること。

うまくいった点は、指を一本も欠損しなかったこと。
結構思いっきり、手袋を脱がせるように皮を剥がしましたが、
ポリデントのお陰か、うまく行きました。

脳を取り出すために、首から切断しましたが、
ほとんど脳らしきものはありませんでした。
眼孔から内部を掃除した時に、一緒に取れたのかもしれません。
それとも、分からないくらい、小さい?

『骨の学校』によれば、骨取りに関しては、
小さい生き物は難しいそうです。
なるほど、なるほど。
だから、トカゲの骨格標本作りに関する記述が
ネット上には見当たらないのだと、ようやく分かりました。

初心者はむしろ、タヌキくらいから始めるのが良いそうです。
そんなもん、手に入らんわい。(笑)

画像は解体した頭部。
長さはわずかに1.5cmです。
よくみると細かい歯が上下にびっしりと並んでいます。
次回はついに、展足した骨格の画像を貼るので、
見たくない方は、ただちに非難して下さい。

気のせいか、このネタになってから、アクセスが減っています。

           気にしない。気にしない。

                           これでいいのだ。
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